2013年 06月 02日
またしても衝動買い(汗)。 東京・神保町にある古本屋「悠久堂書店」で 山の版画家として知られる畦地梅太郎の小作品を購入。 自分のことながら、性懲りも無く衝動買いしてしまうのは何故だろう? もう飾る場所もないし、既に結構な数の作品を持っているにも関わらず・・・。 そんなことを思いながら、作品集の解説を読んでいると興味深い文章が(↓)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「山男」と向き合う時 串田孫一 (畦地さんは)初期には山の風景も、油絵または版画でいろいろ作っていたが、 山歩きを続けるうちに、自分を表現するのには、風景では心もとなくなり、人物に移った。 山の風景は美しくも幽遠でもあるが、それをそのまま絵にしても、記録であって芸術とは違う。 『山男』について、「あの中にあるもの、裏にあるものはわたしなんです。『山男』はわたしなんです。 『山男』を通じて自分の気持ちをだしてゆくということなんです。」と畦地さんは言われた。 この確信と誇りを私は実に羨しく思った。そしてこの言葉に続けて、山男のモデルはわたしなんです、 とは言われずに「モデルはないんです」と付け足して言われたことが忘れられない。 これによって、「山男」が私達にとって何であるかという次の問いに移る訳だが、 さんざん考えた末、これは私が書く可き事柄ではないことに気が付いた。 詰り「山男」は、それと素直に向き合えるすべての方々の内部に宿って、それぞれに作用している筈で、 その貴い領域にまで私が踏み込んで行くことは許されない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 改めて購入した「山男」の木版画を見てみる。 一切の余計な装飾を排したディテール。 温和な表情に反して、重厚なタッチの赤。 単純に「カワイイ」だけでは片付けられない。 それは畦地梅太郎自身の感情なのだろうか? それとも自分の感情が投影された作用なのだろうか? 廊下に飾ってみた。 なかなか良い雰囲気。 「そんなことより遊んで。」 とはJOHNNYの弁(笑)。
by ishida1011
| 2013-06-02 15:07
| 畦地梅太郎
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Me & Her, Sometimes Johnny. by MOUNTAIN JOHNNY リンク
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