2014年 10月 29日

〔5日目〕 John Muir Trail


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8月27日(水)、JMT5日目。

約80Kmを歩いてきて疲労が溜まっていた。
目が覚めても体が重く、言うことを聞かない。

そんな体に反して頭の中はスッキリと気分良好。
今日が最終日。ゴールすることだけを考えていた。






〔5日目行程:約22km〕

サンライズ(テン場)→ ハーフドーム分岐 → リトルヨセミテ → ネバダフォール → ハッピーアイル(ヨセミテバレー)


6:00起床。外気温2℃。
まるで金縛り状態。体が重たく、起き上がるのも億劫。
原因は寒さではなく疲労だということは気付いていた。

特にこの2日間は53Km歩いてきて、到着した後はヘトヘトだった。
でも、疲労を認めたところでどうしようもない。ココまで来たのだ。


昨晩、深夜に到着した外国人ハイカーの早朝の撤収作業を
横目で見つつ、サンライズキャンプ場でサンライズを待つ。


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7:00 待望の光。
太陽は活力を与えてくれる。





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朝食はアルファ米のえびピラフ(リゾット仕様)。
アレンジゼロ。ピラフの方が美味いかも…。40点。





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このキャンプ場には、トイレ(奥の建物)やクマよけの貯蔵庫もあって、ハイカーにとって申し分ない環境。
基本的に人工物を置かないバックカントリーだが、食料を奪われる事故が多くなった為に設置されたらしい。





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外国人ハイカーを見送って我に帰る。我々も出発しなければ。
今日は標高2,865→1,230mまで約1,600mを一気に下る予定。





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8:15 いざ出発。





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本日もシエラ晴れ。

ひたすら下りと思っていたが
最初の1時間は想定外の登り。





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その後、巨大な松の木々を縫うような下りへ。





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足元では悠然と雷鳥が歩いていた。
JMTにもいるとは知らなかったな。






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ミュール鹿、リスたちも気ままに闊歩。

残念ながら(?)ブラックベアには出遭えず終い。
ココもまた森に生息する動物たちにとっては楽園。






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10:50 森を抜けると視界が開けてきた。





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この一帯は森林火災の跡が至る所に見てとれた。






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シエラの日差しが強烈に肌を刺す。
トカゲは快適でも、我々はただ暑い。





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あの岩峰は・・・地図を見るまでもない。
ヨセミテのランドマーク、ハーフドームだ。


そう言えば、この辺りで立て続けに2人の日本人に会った。
一人は若い会社員。もう一人は定年退職された方。共にソロ。
久々に日本語で会話ができてテンションが上がってしまった。





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12:30 ハーフドーム分岐に到着。

先ほどの日本人ハイカーに「片道3時間かかる」と聞いて
今回はやむなく断念(パーミット〈許可証〉はあったけど)。





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ココでも雷鳥がお出迎え。

「雷鳥」って英語で何て言うんだろ?
ベタに「Thunder Bird」になるのかな?
そんな強そうな感じじゃないな、と思いつつ。

*正解は=「Grouse」 もしくは「Ptarmigan」





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14:00 順調にリトルヨセミテバレーを通過。
標高が2,000mを下回ると、木々はモミの木へ。





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ゴールのハッピーアイルまであと約7〜8Km。

ハーフドームを過ぎると、日帰り〜一泊ハイカーが多くなる。
同時にリスたちも大胆に。エサをねだって足元をウロチョロ。





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しかし暑い…。乾燥しているものの気温は28℃。
浄水したぬるい水ではもはやリフレッシュ不可能。

そんな中、目の前にオアシスが(ネバダフォール)!





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あぁ〜〜〜極楽、極楽〜〜〜。





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すぐ横は落差180mのネバダフォール。
滝の上にいるって何だか不思議な感覚。





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その滝のすぐ横で記念撮影。
あとはこのヨセミテバレーを下るだけ!





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トレイルからネバダフォールを望む。

本来は名瀑にふさわしいらしいがご覧の水量。
川に浸りながらゴロ寝ができたのもナットク。





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ハッピーアイルまではいくつかの下山ルートがある。





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我々は意地でJMTを選択(他のルートより距離が長い…)。





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ひたすら下る。





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何度か見かけた「青い鳥」。

名前は「森のギャング」の異名を持つ「ステラーカケス」。
幸せの象徴ではないようだけど、そんなことはドーデモイイのだ。





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ヨセミテバレーから岩峰を見上げながら、
「よくもまぁ、下ってきたもんだ」と感心。

体力はガス欠状態。早く辿り着きたい一心。





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17:00 ヨセミテバレー・ハッピーアイルに到着。
トラブルは多々あったが、104Kmを歩ききった!


実はこの瞬間のことをうまく思い出せないのだけど
それは二人とも100%放心状態だったからだと思う。

「歩ききったら何をしたい?」
 
 →「美味しいものを食べたい」
 →「シャワーを浴びたい」
 →「ベッドで寝たい」

道中、そんな俗っぽいことばかり考えていたような。

ただ、「いつか絶対JMTをスルーハイクしよう」と思ったのも事実。
今回は総距離340KmのJMTの1/3弱のセクションハイクに過ぎない。

それでも十分すぎる充実感と新たな切符を見つけた新婚旅行となった。





by ishida1011 | 2014-10-29 11:44 | 山旅 | Comments(3)
Commented by ヨガメン at 2014-10-29 17:33 x
長い長い道のり、お疲れさまでした。
私もようやく読み終えてホッとしてます^^
ここまでハードではないですが、昔、イエローストーンをハイキングした思い出が甦りました。
旅は良いものですね。
改めて、お疲れさまでした。
Commented by ishida1011 at 2014-10-29 21:15
>ヨガメンさん
UPするのに時間がかかってしまったにも関わらず
ココまで読んでいただいてありがとうございます!
帰国してからも景色や感覚を鮮明に覚えているのは
ハプニングを含めて初体験だらけだったからかな、と。
イエローストーン、いいですね〜。いつか行きたいです。
Commented by goldentroutjp at 2017-05-24 13:55 x
写真も文章も面白かった、その後JMTに挑戦していますか、最近はパーミット取るのも大変ですからね(何か映画の影響かとか)

私の釣りはシエラネバダをベースにしているので、とても身近な風景なのですが、日本の方々にはとても新鮮らしく、楽しんで頂いたのが嬉しいです。

また是非シエラネバダにお越し下さい。


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