2015年 10月 25日

〔3日目〕John Muir Trail2

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標高3,644m。
ミューアハットが見えた瞬間、
不覚にも涙がこみ上げてしまった。








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9月12日(土)JMT3日目。
5:45am 起床。快晴。 気温11℃。
気分はすこぶる良好。昨日と雲泥の差。







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朝食:キムチチゲスープの素 + アルファ米 = キムチクッパ。
フリーズドライと侮っていたが想定外のウマさ。スタメン確定!







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妻  = 浄水した水の確保
自分 = テントの撤収作業

コレが理想的役割分担の形(笑)。







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8:30am 出発。

昨日のスモーキーエアーは一体どこへ行ったんだろう?
考えても答えは出ない。 ま、結果オーライってことで。







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沿道(?)からは今日もマーモットが。







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まずは標高2,700→3,644mのミューアハット(ミューアパス)を目指す。
初日の高山病の二の舞にならないよう、息の上がらないペースでゆっくり。







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JMTと山登りの最大の違いはアップ&ダウンが連続する点にある。
「登り下り+平行移動」の繰り返しは意外と標高を上げられない。






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足音。時々すれ違うハイカーへの挨拶。
遠くの風の音。それ以外、無音、無言。









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ゴツゴツした花崗岩のトレイル。
大小の湖とそれをつなぐクリーク。
先の岩山の険しさに気を引き締める。







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クリークの浅瀬にはあちこちにカエルが。

"毒性がある為、カエルを食してはならない"

複数のメモがトレイルに書き残されていたっけ。
果たしてコイツを食べようと思う人がいるのか?







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深呼吸・ペース配分・水分補給・現在地の把握…。
高山病の発症を遅らせる為にできることを考える。






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静謐な雰囲気のヘレンレイク(標高3,540m)。
ジョンミューアの娘の名前を付けた湖とのこと。







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正直、景色を楽しむ余裕はなかった。

トレイルが風景に同化して先が見えないこと。
ゆえにどれが目指すべき峠か分からないこと。

高山病(頭痛)は確実にこちらへ近づいてきている。
焦ってペースを乱さないよう、自制することで精一杯。







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トレイルを振り返る。
通ってきた湖が唯一の道しるべ。

標高3,500mを超え、頭⇒鈍痛、体⇒倦怠感。

すれ違ったハイカーの話ではもうすぐ峠のハズ。
だが、実際は歩けど歩けど視界に入ってこない…。







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テン場を出発してから5時間半。
ついにイメージしていた光景が!

その瞬間、今までの出来事が走馬灯の様にフラッシュバック。
同時に涙腺が緩み嗚咽が止まらなくなる。一体どうした自分?


*出発前日、山火事でJMTを歩けない可能性に狼狽したこと
*1日目、ビショップパスの険しさと高山病に打ちのめされたこと
*2日目、引き返す選択肢を考えながらも前に進むことを決めたこと
*3日目、高山病の発症を遅らせる術はないか考えながら歩いてきたこと


「抱えていた不安要素(ストレス)から一気に解放されたから」としか考えれらない。
安堵と達成感も加わってタガが外れてしまった。が、この顔、妻には絶対見せらない。







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ミューアパスに位置するミューアハットはジョンミューアの功績を讃え、
国立公園に制定される以前の1931年に建てられた、記念碑的避難小屋。







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中は8畳程度の丸い部屋。
円錐状の石造りの天井が声を反響させる。

なぜか「森のくまさん」をオペラ調で輪唱(恥)。







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なんだかんだで寛ぎすぎてしまった。







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2:50pm 再出発。

が、視界は完全にスモーキー。
いつの間に煙が充満したのか?







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張り詰めていた気が急に緩んだせいか、
頭痛=グワングワン状態。動きも鈍化。







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追い討ちをかけるような視界の悪さ。
かすかな煙の匂いですら吐き気を催す。

ミューアハットから先は幾つもの湖が続いていて
標高がなかなか下がらないことも精神的ダメージ。

50分歩いては倒れるように10分寝込むの繰り返し。
巨大な湖の大きさを呪いながらひたすら歩を進める。







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6:00pm

ワンダレイク、サファイアレイクを超え、エボリューションレイクへ突入。
辺りが暗くなり始める。標高は依然3,300m。自分にとってはデスゾーン。







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7:00pm 

エボリューションレイクを超えた直後、力尽きる。
標高3,200m。 倒れるようにシュラフに潜り込む。

2度目の高山病の洗礼。やはり自然の前では無力なり。







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〔3日目〕

■歩行距離:約17km
■歩行区間:ビッグピートメドゥ 〜 エボリューションレイクの端(標高3,200m)





by ishida1011 | 2015-10-25 00:00 | 山旅 | Comments(0)


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