2017年 11月 02日

〔Day3〕John Muir Trail4

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"楽しみ"を見出す。

変化してゆく風景は勿論、
お気に入りの音楽を流したり、
マーモットや鹿、リスを探したり。

過酷な状況を楽しむ為にアンテナを前向きに。










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2017.7.11 
6:30am起床。 テント内気温10℃。

体の節々が痛い。筋肉や関節、日焼け跡。
ハタから見ると動きはロボットのASIMO。










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朝の日課は湖の水を汲んで浄水するところから。
夜は暗くて気づかなかったけど絵のような風景。










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8:00am 出発。

トレイルでは湖に水を飲みに来た
ミュール鹿をあちこちで見かけた。










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今日は憎き(?)峠越えはしない予定。
緩やかに谷底へ下って登り返すルート。










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景色は最高。が、体が重く気分を変えたかった。

"ハイカーとすれ違うことも少ないし大丈夫だろう"
そう判断して持参して来たタブレット端末を取出し、
バックパックのメッシュポケットに入れて音楽再生。

一曲目はOasis "Whatever"。

♪ I'm free to be whatever I ♪

リアムの粗野な声がWildernessと合う。思わす鳥肌。
ハモリながら意気揚々と歩を進める。我ながら単純。


「山で音楽なんて。自然の音を楽しむべし。」というご意見。ごもっとも。
自分もずっとそう思っていた。ただ、実際やってみたら楽しめたのも事実。










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箱庭のような道。

だが障害は油断すると現れるもので。










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トレイルがクリーク(小川)で分断されていた。

濡れずに渡れないかと色々探し回るも見つからず。
冷たいけど不幸中の幸いは、流れが早くないコト。










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水温が低い為、浸かっているだけで足が痛くなって動けなくなってくる。
よって一度入水したら途中で立ち止まらず一気に進まなければならない。

今年の渡渉はドラクエで例えると"毒の沼地"(歩くとHPが減っていく)。
*冷たい水への耐性が低い個人的見解










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水の冷たさに反して太陽はジリジリ。でも今日は嬉しい。
濡れたシューズや服は歩いているとアットいう間に乾く。










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ロングトレイルの醍醐味は道がずっと続く所。
今日はあの雪が残る山頂の手前まで歩く予定。










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谷に向かってグングン下る。

その後で登り返すんだよなぁ…。
標高を下げるのがモッタイナイ。











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谷底には立派な吊り橋が。










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再びクリークに沿って登って行く。










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すると、またしてもトレイルが分断。

しかも水量が多く、流れが早くなっている。
そして数メートル横は滝壺。立ち尽くす妻。

まずは自分が渡り切ってポール2本を投げ返す。
どこに足を置くとかコツをレクチャーしながら
クリークの向こう岸から迎えに行く。必死だった。


特に妻は身長が150cmしかない為、四苦八苦(半泣き)。
渡渉の経験がナイ中で恐怖心に打ち勝つのは本当に大変。










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何度か渡渉を繰り返し、樹林帯を登っていく。

すると上の方からこの日初めてのハイカーが下りてくる。
しかもその人は山と道のバックパックを背負った日本人!

実は少し前にインスタでフォローさせてもらっていたTさん
ヨセミテからのスルーハイカーでもしかしたらと思っていた。

嬉しくて色々と情報交換。だが、"この先の渡渉は胸まである"とか、
"先のマザーパスは切り立っていて北アルプスのジャンダルムみたい"
だとか、正直「聞かなければ良かったなぁ」と思うような話ばかり。
引きつった笑顔で健闘を祈って別れる。マイッタな。思わず溜め息…。










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6:20pm ピンチョットパス手前の標高3,200mでテント設営。
周囲は殆ど雪原だったけど、僅かに平坦で乾いた場所を発見。










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今日は登り下りより、幾度となく出現する渡渉に苦労した。
(妻にできるだけリスクなく渡ってもらう為の試行錯誤で)

もう一歩も動かなくて済むように全てを手に届く範囲に置いて調理。
この日の夕食はFDビーフシチュー1.5人前+アルファ米。安心の旨さ。










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〔歩行区間〕Rae Lakes北端 〜 Pinchot Pass手前の雪原
〔歩行距離〕約16km








by ishida1011 | 2017-11-02 00:23 | 山旅


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