2017年 11月 09日

〔Day4〕John Muir Trail4

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何かに試されていた気がする。

雄大な景色の一方、残雪、渡渉、道迷い。
油断したら大変な目に遭いそうな気がしていた。











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2017.7.12

気温5℃。山と雪に囲まれた場所のせいか寒い。

この3日間、残雪や渡渉で思うように進めてなかった。
6:30am 遅れを取り戻すべくいつもより早めに出発。










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まず標高3,670mのPinchot Passを目指す。
妻は上下共ダウン。 靴にはクランポン装着。










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トレース(踏み跡)はハッキリしているものの連日の暑さで
グズグズ。溶けてスプーン状に窪んだ雪は地味に歩きづらい。

途中、緩んだ斜面ではズルズル滑り落ちる。朝から冷や汗💧










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陽が出ると一気に気温上昇。
気付けば冬から夏へ衣替え。










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気になったのは人の足跡に平行する犬のマーク🐾
こんな場所までスゴイな。ウチのJohnnyじゃムリ。










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にしても強烈な陽射し。
上から下から両面焼き。










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10:00am Pinchot Pass到着。

が、頭に鈍痛。2日前に高度順応したハズなのに。
標高3,670m。高山病は簡単には克服できないか。










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足元に何かいると思って覗いたら…。










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やはりマーモット。モグラ叩きの如く出没。
ウィルダネスで一番逞しいのはコイツかも。










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パスを超え、雪原を下る途中でトレースを見失う。

すると後ろから見覚えのある二人組の女性ハイカーが(二日前、渡渉後に声を掛けられた)
GPSを使って現在位置を特定。すんなりトレイルに戻ることができた。GPSは必需品かも。

その後、渡渉した後でも声を掛けられた。反対方向から来た男性ハイカーと話し込んでいる。
「今からこの男性ハイカーがとても大事な事を話すからよく聞いてほしい」と女性ハイカー。

説明によると、この先のクリークが増水していて水位は胸まであり、危険で渡れないとの事。
しかし、迂回して別のクリークまで行けば、もう少し水位は下がって渡りやすくなるらしい。

「どうしよう」妻と作戦会議。予備日を含めると今日を含めまだ3日間ある。行けなくはない。
だが、今までのペースを踏まえ、この先に待ち受ける障害を想定して考えると余裕はなかった。

「今回は残念だけどココまでにしておこうか」

そんな結論に至るまで時間はかからなかった。目的の一つ、非日常感は十分堪能できたワケで。
トレイルを歩いている間、心の片隅で絶えず緊張していたせいか自然とそんな考えになっていた。










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JMTを離れ、サイドトレイルへ。

だが、このマイナーなトレイル、歩いて5分で後悔することに。
元々踏み跡が薄い上に、残雪と倒木で道が見つけられず道迷い。

渡渉した際の川音を頼りになんとか分岐まで戻り、今度はケルンを
数十メートルおきに積みながら目印を残し進む。道迷いは懲り懲り。










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樹林帯を出たり入ったり。その繰り返し。
雪の上を見る限り、人の気配は全くナイ。










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標高を上げていくと鞍部が見えてきた。
今までの峠とは違ってなだらかな感じ。










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と、思ったのも束の間。雪と湿地帯で再びトレイルは不明瞭に。
分岐に差し掛かるたびに二人で手分けしながらトレイルを探す。










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お互いが目の届く範囲で右往左往。










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トレイルを何度もロストしつつ奇跡的に
Taboose Pass(標高3,460m)を通過。

人工物にこんなにも安堵したのは初めて。










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7:40pm

暗くなるにつれ今度は風が強くなってくる。
薄く細いトレース(画面左)が唯一の頼み。










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8:00pm

踏み跡は次第に雪解けのクリーク(小川)へ変わる。
足はグチョグチョ。でも立ち止まる時間が勿体無い。

第一優先はテントを張れる平たい場所を見つける事。
ヘッデン装着。ガレ場、強風、ずぶ濡れの足、暗闇。


9:00pm

ガレ場が続く。これ以上歩くのは危険と判断してビバーク。
急いでテント設営。が、岩だらけでペグが全然刺さらない。
更に風でフライが吹き飛ばされそうになる。ガイラインを
岩にくくりつけ、さらにその岩を別の大きな岩で固定する。

恐怖と緊張と寒さに震えつつ設営完了。テントに潜り込む。
床は岩で凸凹。ヒドい環境だけど、ようやく生きた心地に。

*日没以降は心身共に余裕がなく写真は全く撮れずじまい。










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〔歩行区間〕Pinchot Pass手前の雪原 〜 Taboose Passを超えたガレ場(ビバーク)
〔歩行距離〕約16km









by ishida1011 | 2017-11-09 00:24 | 山旅 | Comments(0)


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